文豪が詠んだ海
<文豪菊池寛は、波穏やかで遠浅の岩井の海がいたく気に入り、次のような歌を詠みました。
遠あさの 海きよらかに 子等あまた
群れあそびいる 岩井よろしも
大蘇鉄
(千葉県指定文化財・網代家)
樹高8m。普通の蘇鉄の倍以上の大きさです。
樹齢は不明ですが、1180年、石橋山の戦いに敗れ、当地に着いた源頼朝がほめたたえたと伝えられています。
付近には、頼朝公が渡ったとされる「頼朝橋」、また、頼朝公に献上したとされる二股の竹を祀っている岩井神社があります。
これらの言い伝えが残る地点を結ぶ道は頼朝道と名付けられています。
頼朝の名を冠した道は、千葉県ではここだけと言われています。
平群のまつり、岩井祭礼
10月下旬に「平群のまつり」がおとづれます。天神さまの宵祭はおおいに賑わいます。
昔から平群地方に伝わる秘伝の花火が打ち上げられるのですが。打ち上げに使われる筒は約7メートルもある長いものです。
ふだんは静まり返った山間の里で笛や太鼓のにぎやかなお囃子にのって打ち出される花火。
ひととき、夢のような美しい世界が繰り広げられます。
平群天神社
南北朝時代に勧請され、菅原道真公を祭っています。
道真公の一代記が絵と詞で書かれた「平群天神縁起絵巻/千葉県指定文化財」があります。
また、天狗の伝説がある30mの「夫婦クス」が天神社へと仲良く出迎えてくれます。
黒石山勝善寺
江戸時代初期、「見返り美人」で名高い浮世絵師、菱川師宣ゆかりのお寺です。「浮世絵の草分け」と
いわれた師宣に関する資料が数多く保存されており、中でも「過去帖」は貴重で一見の価値有り!